更年期障害に関する疑問を解消〜みんなが気になるQ&A〜

体や心に関する悩みは年齢問わず多くの方が抱えていますが、中でも更年期を迎えると体に変化が現れやすく、悩みも増えがちです。
実際、更年期の女性が感じる不調は200種類を超えると言われており、人によって症状の種類・数・重さもバラバラです。

だからこそ
「これは更年期障害のせい?」
「悩んでいるのは私だけ?」
「こういう場合はどうしたらいいの?」

といった不安や疑問を抱えてしまいます。

このページでは更年期障害にまつわるよくある疑問をQ&A形式でお答えします。

Q1 更年期障害は何歳くらいから始まるもの?

A 更年期は閉経前後5年間を合わせた約10年間を指します。
一般的に更年期は45〜55歳とされており、症状が現れ始めるのは40代後半と言われています。多くの女性は火照りやのぼせなどを感じ、更年期障害だと自覚します。

Q2 閉経するまでの期間にはどれくらいの個人差があるの?

A 日本人の平均的な閉経年齢は50歳です。
閉経とは最後の月経から1年以上月経がない状態を指します。閉経年齢の平均は50歳ですが、40代で閉経する方もいれば50代後半まで月経がある方もいらっしゃいます。
なお、閉経のタイミングには個人差がありますが、月経の周期や日数、出血量などに変化を感じ始めると、更年期を迎えるサインとなります。

Q3 更年期の症状と更年期障害は異なるもの?

A 症状の程度によって診断が異なります。
更年期に差し掛かると8割近くの女性は体に何らかの変化を感じます。代表的な更年期の症状にはホットフラッシュ(のぼせや火照り)が挙げられますが、他にも症状は多数あり、その数は200種類を超えると言われています。
また、この中でも症状が重くて寝込んでしまう、家事や仕事などの日常生活に悪影響を与えている状態を更年期障害と呼びます。

Q4 生理不順や生理痛がひどいと更年期障害の症状もひどくなる?

A 更年期でも同様の症状が出る可能性があります。
月経前はエストロゲンの分泌が低下する時期であり、更年期と似た状態であると言えます。そのため、月経前の症状が出やすい方は更年期障害の症状も出やすいと考えておきましょう。また、産後の体調不良がひどかった方も更年期障害の症状が強く出る恐れがあります。
そのため、当てはまるという方はなるべく早めに対処して悪化を防ぎましょう。

Q5 初経が早かった人は閉経も早くなる?

A 初経のタイミングは関係ありません。
月経が始まるタイミングというのは、主に体の大きさに関係しています。成長が早く体格が大きくなると妊娠の準備として脳がホルモン分泌を開始し、月経が始まります。
一方で閉経は卵巣の寿命によるものなので、初経の年齢は関係ありません。

Q6 閉経に伴い、基礎体温にも変化が起こりますか?

A 閉経によって基礎体温は変化します。
女性は女性ホルモンの影響で低温期と高温期がありますが、女性ホルモンを分泌している卵巣の機能が低下すると月経周期や基礎体温が変化します。通常、閉経後の基礎体温は高温期がなくなり、低温期が続くとされています。

Q7 40代になり月経の周期や量に変化があります。これも更年期障害でしょうか?

A 更年期障害の可能性はありますが、他にも原因は考えられます。
更年期が近づくと卵巣機能の低下によって排卵リズムが変わり、月経不順や経血量の増減などの変化が現れます。
しかし、「月経の異変=更年期障害」と思い込むのは危険です。年齢を重ねると様々な病気リスクが高まりますので、隠れた病気を発見できなくなってしまう恐れがあります。何か異変を感じた場合には、婦人科へ相談するようにしましょう。

Q8 更年期障害の症状はいつまで続くの?

A 一般的には50代半ばが目安とされています。
症状の現れ方や落ち着く年齢は人によって違いますが、必ず終わりはあります。更年期障害の辛い症状というのはエストロゲンの急激な減少のため、体が慣れてくれば症状は治まっていきます。

Q9 更年期障害でしんどいと思ったときは病院に行っても良いのでしょうか?また何科に行くのが正しいのですか?

A 辛いと感じたら我慢せずに受診してください。
更年期障害の相談は一般的に婦人科ですが、詳しく話を聞いてほしい、もっと専門的に診てほしいということであれば、更年期外来や女性外来(レディースクリニック)などを探してみると良いでしょう。
早めにかかりつけ医を見つけておくことで、更年期障害だけでなく様々な病気の発見にも繋がります。

Q10 40歳になってから些細なことでイライラするようになりました。これは更年期なのでしょうか?

A 更年期症状の可能性があります。
苛立ちというのは当然誰しも感じるものですが、女性ホルモンの分泌量が減少すると怒りっぽくなることがあります。また、逆に落ち込みや意欲低下などが起こることも。
また、50歳前後の更年期というのは夫婦や子育て、仕事などのストレスを抱えやすい時期なので、より苛立ちを増幅させてしまうケースが多いです。
悪化するとうつ病に進行してしまう可能性があるため、HRTや漢方を上手に活用しましょう。

Q11 母親は更年期の症状に悩まされたそうです。更年期障害に遺伝的要素はありますか?

A 必ず遺伝するとは限りません。
自分の母親が辛い更年期障害で悩まされていたと聞くと、自身も同じ症状で悩まされるのかと不安に感じるかもしれませんが、症状の程度は遺伝よりも性格や外的要因の影響が大きいとされています。
また、早めに予防対策を行なっておくことで更年期を快適に乗り切れます。

Q12 更年期障害の症状が重い人と軽い人の差はどこから生まれるのでしょうか?

A ホルモンバランスの変化よりも外的要因の影響が関係していると考えられます。
更年期になるとエストロゲンの分泌量は大幅に減少し、自律神経失調症をはじめとする様々な症状が現れますが、性格や環境などによって症状の感じ方が変わります。
例えば、なんでも真面目に取り組む几帳面なタイプ、完璧主義者、周囲との関係(家族や職場)がギクシャクしているといった場合には症状が強く出やすいとされています。