下痢

下痢とは水分を多く含む便のことです。日常生活においても食生活やストレスによって下痢になる場合がありますが、更年期になると下痢を起こしやすい傾向があります。

また、下痢が続くとトイレの回数増加や腹部の不快感によって生活の質が低下してしまう恐れがあります。

更年期障害で下痢が起こる原因

更年期による下痢は、女性ホルモン減少よる自律神経の乱れが原因です。

閉経を迎えるにあたって女性は卵巣機能が低下し、女性ホルモンが分泌されにくくなります。また、ホルモン分泌を司令している脳の視床下部は自律神経をコントロールする働きもあり、女性ホルモンの分泌量が急激に少なくなると自律神経にも影響を与えます。すると、腸の蠕動運動や便の水分量が調節できなくなり、下痢を引き起こします。

また、精神的なストレスも下痢の要因となりますので、ストレスの多い更年期に下痢が起こりやすい傾向があります。

下痢はどんな症状?

下痢は誰もが経験したことがある症状ですが、一口に下痢と言っても症状は様々です。

  • 月経サイクルが短くなった
  • 月経の回数が少なくなった
  • 経血量が少なくなった(多くなった)
  • 少量の出血が長期間続く

なお、腹痛や腹部の不快感がある下痢が続く場合には過敏性腸症候群の可能性があります。
過敏性腸症候群はストレスや情緒不安定など精神的な症状が原因の消化器疾患で、症状が収まったとしても再発しやすいため診察を受けましょう。

更年期障害で下痢が起こるメカニズム

通常、食べ物は小腸や大腸へと運ばれながら消化吸収され、肛門から便となって排出されていきます。

しかし、更年期になると交感神経と副交感神経のバランスがうまく取れなくなり、臓器にあらゆる影響を与えます。こうした自律神経の乱れは腸の蠕動運動に不調をもたらし、腸の水分吸収や分泌物がコントロールできない状態となります。すると、水分を多く含む便が出たり腹痛を与えたりします。

下痢の対処方法

サプリメントとクローバー

下痢は日常生活で予防することができます。

例えば、食生活においては消化吸収の良い食事を心がけ、暴飲暴食は避けるようにします。とくにアルコール・コーヒー・炭酸水は胃腸を刺激しますので控えるようにしてください。

また、過敏性腸症候群による下痢はストレスが大きく関係しているため、ストレスは溜めずに発散することを心がけましょう。

他にも腸内環境を整えるサプリメントの活用も有効と言えるでしょう。

なお、下痢が起こった場合にはお腹をいたわるようになるべく体を温め、脱水症状を起こさないようこまめな水分補給を行なってください。

ただし、下痢が長期的に続く場合には消化器疾患の可能性があるため病院を受診してください。

症状が辛いときは・・・

下痢の症状が続くと急な腹痛や便意で日常生活や仕事に支障をきたします。

そのため、症状が辛い場合には無理せず医薬品に頼るようにしましょう。細菌やウイルスが原因の下痢の場合には症状を悪化させますが、その他の下痢であればドラッグストア(薬局)や病院の医薬品を服用すれば症状は改善されます。

また、他の更年期症状がある場合には、ホルモン剤や漢方が効果的な場合がありますので、一度相談してみると良いでしょう。

更年期障害の治療法についてはこちらの記事で紹介しています。

更年期障害の治療法について
更年期障害の治療法について
更年期障害は適切な治療を行うことで症状を軽減することができます。医薬品を使用したHRTが有効とされていますが、医薬品に頼らない治療を選ぶこともできます。