性交痛

閉経前後に現れやすい症状の一つに性交痛が挙げられます。

性交痛とは性交時の挿入で痛みを感じる症状で、性交痛があることでセックスが苦痛となり、パートナーとの関係に影響が出てしまう恐れがあります。

また、更年期に関する悩みの中でも性交痛は他人に相談しにくい内容のため、一人で我慢する女性が多いです。

更年期障害で性交痛が起こる原因

性交痛を感じる原因は、女性ホルモンの急激な減少です。

更年期になると卵巣の機能が低下し、女性ホルモンが分泌されにくくなります。女性ホルモンのエストロゲンは体の潤いや弾力を保つ作用がありますが、更年期で激減すると膣から潤滑液がほとんど分泌されず、乾燥しやすくなります。その結果、痛みや出血を引き起こします。

性交痛はどんな症状?

性交痛とは性行為での挿入に痛みを感じる症状で、場合によっては摩擦で出血することもあります。

性交痛自体は10〜60代と幅広い年齢の女性に起こる悩みで、痛みを感じる部分や痛みの種類は様々です。しかし、更年期による性交痛の場合には膣口付近に痛みを感じやすい傾向があります。

また、炎症によって外陰部に痛みと痒みを生じることもあり、生活の質を低下にも繋がってしまいます。

更年期障害で性交痛が起こるメカニズム

通常、女性は性的興奮を感じると下半身に多量の血液が流れ込み、性器周辺の毛細血管が拡張して潤滑液が分泌されます。また、潤滑液はホルモンバランスとも大きく関係しており、性行為の感度を左右します。

更年期に入ると卵巣の機能が低下し、女性ホルモンの分泌量が一気に減少します。

その結果、皮膚の弾力や潤いを維持できなくなり、膣の粘膜が弱くなります。その結果、デリケートゾーンが乾燥する、ヒリヒリする、かゆいなどの不快な症状が発現します。

さらに、更年期になると精神的に不安定になることもあり、ホルモンバランスが乱れて膣の乾燥を加速させるケースもあります。

性交痛の対処方法

大豆

性交痛があると性行為に消極的になってしまい、パートナーとの関係が悪化する恐れがあります。そのため、我慢をせずに痛みを緩和するセルフケアを行ないましょう。

痛みを緩和する方法としては、潤滑ゼリーやローションの使用、リラックスできる環境に整える、食生活でホルモンバランスを整えるといった方法が挙げられます。特に食生活においては、栄養バランスの整った食事に加えて女性ホルモンと似た働きを持つ大豆イソフラボンを積極的に摂取することをおすすめします。

症状が辛いときは・・・

聴診器とグラフ

セルフケアによって性交痛が改善されない、性交痛以外にも更年期症状があるといった場合には、病院での治療で症状を緩和させることができます。

病院では症状に応じて様々な治療方法を用意していますが、中でも有効なのがホルモン補充療法(HRT)です。

この治療方法では、体内で不足している女性ホルモンを補うことで更年期による様々な症状を改善します。

なお、ホルモン補充療法は有効性が高いですが、病院へ行くのが恥ずかしい、病院へ行く時間を確保できないといった場合には、個人輸入によってホルモン剤を購入することも可能です。

更年期障害の治療法についてはこちらの記事で紹介しています。

更年期障害の治療法について
更年期障害の治療法について
更年期障害は適切な治療を行うことで症状を軽減することができます。医薬品を使用したHRTが有効とされていますが、医薬品に頼らない治療を選ぶこともできます。