しびれ

更年期と呼ばれる年代には体に様々な不調が現れる傾向があります。
代表的な症状には発汗、疲労、冷えなどが挙げられますが、実際には200種類を超えると言われており、人によって現れる症状は異なります。
また、手足のしびれやこわばりといったトラブルは更年期の女性に多くみられ、症状によっては日常生活に影響が出てしまうこともあります。

更年期障害でしびれが起こる原因

手のしびれ

更年期になると卵巣の機能が低下することで女性ホルモンの分泌量が激減します。

女性ホルモンには皮膚の健康を維持する働きがありますが、減少することで皮膚が薄く乾燥しやすい状態となり、健康な肌と比べて過敏になります。その結果、皮膚がしびれたような感覚が現れます。

また、手指の第一関節にしびれ・痛み・腫れが生じる「ヘバーデン結節」や同様の症状が第二関節に生じる「ブシャール結節」も更年期女性に現れやすい症状です。

これらの疾患の原因は不明とされていますが、いずれも更年期女性に発症することが多く、女性ホルモンが関与していると考えられています。

しびれはどんな症状?

手足しびれは更年期女性に多い悩みの1つですが、実際にはどのような症状が当てはまるのでしょうか。

  • 手や足がピリピリと痺れる感覚がある
  • 手足の感覚が鈍くなる
  • 自分の意思とは関係なく指が動くことがある

一般的には上記のような症状が挙げられますが、症状によってヘバーデン結節やブシャール結節、手根管症候群、母指CM関節症などの疾患の可能性がありますので、指に不調を感じた場合には病院を受診するようにしましょう。

更年期障害でしびれが起こるメカニズム

理由や原因

正座などで生じる一般的なしびれは、神経が圧迫されることで起こります。その際、同時に血管も圧迫されるので血流が悪くなり、より一層しびれが強くなります。

また、更年期で生じるしびれというのは、女性ホルモンの乱れが大きく関係しています。

更年期になると卵巣機能低下に伴い、女性ホルモンのエストロゲンが分泌されにくくなります。エストロゲンは皮膚・関節・骨の健康に関わっているため、更年期になると指のしびれをはじめとする不調を引き起こします。

また、こうした症状は更年期だけに限らず、女性ホルモンの変動が大きい産後や授乳期にも現れるとされています。

しびれの対処方法

ビタミンの多い果物

血行不良による軽度のしびれであれば、血流を改善することで症状が緩和します。そのため、適度に運動する習慣をつけ、しびれを感じている部分のマッサージを行なうようにしましょう。また、食生活においては血行促進作用のビタミンE、血管の健康を保つビタミンCなどを積極的に摂取すると良いでしょう。

なお、女性ホルモンの変動による手指の疾患の場合には、指が変形しないように患部を固定しましょう。他にも女性ホルモンと似た働きを持つ成分を含むサプリメントの摂取は症状緩和に効果が期待できます。

症状が辛いときは・・・

ハートマーク

しびれは痛みと違って我慢しやすい傾向がありますが、症状が悪化する恐れもありますし、不快な感覚が続いてストレスにもなります。また、更年期で他の症状も出ている場合には病院の受診をおすすめします。

病院では不足している女性ホルモンを補えるホルモン剤や様々な不調を改善する漢方薬など多数の医薬品を扱っています。精神症状が出ている場合には向精神薬も処方してもらえますので、更年期を楽に乗り切ることができます。

更年期障害の治療法についてはこちらの記事で紹介しています。

更年期障害の治療法について
更年期障害の治療法について
更年期障害は適切な治療を行うことで症状を軽減することができます。医薬品を使用したHRTが有効とされていますが、医薬品に頼らない治療を選ぶこともできます。